デジタルリードアウト          2014.04.10更新


・本格的な光学スケールを使用したDROです。
 ガラススケールに刻まれた目盛ピッチは0.02mm、指示精度は±(5+L/200)μmであり、国産メーカー標準精度品と同等です。
 最大追従速度は72m/min(1.2m/sec)で国産品の120m/min(2.0m/sec)よりも劣りますが汎用機械には十分な応答速度です。
 表示装置(カウンター)は扱い易くDROとして必要な機能を備えており、プロ用の装置です。

・送りハンドルの目盛で気になる送りネジの誤差やバックラッシュ等も読み取り値に影響しません。
 新品の台湾製旋盤でも、送りネジによる長手方向の誤差が0.008mm/100mmありました。
 卓上機や中古機であれば更に誤差が大きい可能性があります。
 但し、バックラッシュを無くす訳ではありませんので、機械加工する上ではバックラッシュを考慮したハンドル操作が必要です。


・DROの装着で、送りハンドルの回転数を数えたり、細かな目盛りの読み取りも不要、正確な座標で加工
 できます

 視力低下(いわゆる老眼)した眼で、目盛を読むのにはホント疲れます。
 また、送り量を計算してから、送りハンドルを回しながら一回、二回、三回、四回・・・と独り言の様に数えることもなく、
 確認のためにスケールをあてる必要もありません。

テーブルのパワーフィードを装着されている場合は、特に有効
 早送りで必要な座標位置まで一気に移動といった場合に有効で、作業が随分楽になります。

適用機種
 卓上フライス、卓上旋盤、汎用フライス、汎用旋盤、その他汎用工作機械
 但し、卓上フライスではX3以上、卓上旋盤では5インチチャック機以上の大きさの機械でなければ取付スペースがありませんので
 入門用の小さな機械には取り付けできません。

・DROの取付
 リニヤスケール及び表示装置の取付はご自分で行って頂く必要があります。
 機械に取り付けスペースがあり、機械に取付穴を加工する工具と技量があり、機械への穴あけが決断ができれば
 誰でも可能と思います。
 事前に、スケールの配置や取付方法、切り粉や切削液対策のカバーの取付方法等よく検討し、必要な材料や工具等を
 準備して着手すれば難しいものではありません。


販売
 機械の寸法や形状は様々です、メールを頂いた後に仕様を打ち合わせし、保証や支払い条件等明確にするため、
 売買契約書
を取り交わした後の販売となります、お気軽に照会下さい。
 (パソコンからメールでお願いします、携帯からのメールアドレス(EZwebメール等)では返信出来ないことがあります)

・販売実績
 CARMAR社のDROは、2003年から取扱を開始し、2007年からCARMAR社の代理店として皆様にお届けしており、 
 X3及びSuperX3、CB-15、M45、FM-140、井上0番等の卓上フライス盤、汎用フライス盤、汎用旋盤、彫刻機用として
 個人様及び機械加工企業様に販売実績があり、ご満足頂いております。


X3及びSuperX3用のセット(FK-600、CB-15にも使用可能)
(最小読み取り0.001mmの400mmスケール×2、200mmスケール×1、多機能3軸カウンタ、英文取説及び付属品)

直接販売予定価格 99,800円



  


その他のセット
・卓上フライス盤(M45、BM-1000、FK-800等)用、直接販売予定価格 114,000円
  最小読み取り0.001mmの600mm、450mm、350mmスケール各1、多機能3軸カウンタ、英文取説及び付属品

・汎用フライス盤(OKK 2V等)用、直接販売予定価格 125,000円
  最小読み取り0.001mmの1000mm、450mm、350mmスケール各1、多機能3軸カウンタ、英文取説及び付属品

・ターレット型フライス盤用、直接販売予定価格 123,000円
  最小読み取り0.001mmの900mm、450mm、350mmスケール各1、多機能3軸カウンタ、英文取説及び付属品


他の機械用についてはお取り寄せになります。
個々に手配すると割高になりますので、ある程度数量をまとめて手配するため1〜6ヶ月の納期が掛かります。
価格は、500mmまでのリニヤスケールとの組み合わせで概ね下記の価格を目安にお考え下さい。
なお、為替レート等その時の状況や組み合わせの内容によって、価格は変化しますので予め御了承下さい。

最小表示0.001mm
2軸セット  93,500〜97,900円
3軸セット 115,500〜121,000円

最小表示0.005mm
2軸セット  79,200〜84,700円
3軸セット  93,500〜97,900円



表示装置

スタンダードタイプ
必要最小限の機能でシンプル、初めての方やデジタルノギスと同様なデジマチック方式のDROから乗り換えされた
方でも違和感なく扱えます。 
スタンダードタイプと多機能タイプでは価格差は殆ど無くなりましたので多機能タイプが主流になっています。

精度については、リニヤスケールを機械の各軸に平行に取り付けることで標準的な精度を確保できますが、リニヤ
スケールを機械に装着後、ブロックゲージを使用し、移動量と表示値の差をパラメーター入力により
校正しておけば、より精度の高い値を表示します。




多機能タイプ
スタンダードの機能に加え、穴あけ、R加工、スロープ加工等の座標位置アシスト、座標位置記憶、電卓機能等の多機能タイプ。
私自身全ての機能を使い切っていませんが、寸法実測値を座標値に入力しての座標原点設定や、
電卓機能での座標計算、穴あけ座標アシスト(割出盤等使わず、座標計算もすることなく、フランジ等のボルト穴明け)等
便利に使ってます。

また、旋盤では、X軸はスケールの分解能を使用するスケール分解能の2倍に設定(1/1000mmであるなら2/1000mmに設定)
することで直径表示にできます。 材料の表面を薄く削ってその実測直径をテンキーで入力して加工を開始すれば座標値を
見ながら切り込んで行くことでほぼ狙い通りの寸法に完成させることができます。

旋盤でZ軸2本(サドル及び刃物台)、X軸1本のスケールを装着した場合は、旋盤モードではZ軸2本の値を差し引きした値を
表示してくれますので、途中まで自動送りで加工し、最後は刃物台を手送りでといった場合には非常に便利です。
(ただし、刃物台がベッドと平行にしてあることが前提でテーパ加工の場合は除きます)

精度校正については、スタンダードタイプと同様のパラメータ入力による校正が可能です。






表示装置付属品
表示装置には、スタンド(フライス用:アームタイプ、旋盤用:直立タイプ)、透明ビニルカバー、電源ケーブルが附属します。




リニヤスケール

光学式のリニヤスケールです。



チップガードや、スライド部を取り付けるための金具を必要とする場合がありますが、機械の取付部の形状や寸法は様々
ですから、最終的には御自分で取り付け金具を加工あるいは製作することが必要になります。
スケール本体と可動部のギャップが1.3mm、スケール本体取付面と可動部の取付面との段差は0.75±0.15mmとなるように
機械へのタップ穴加工や金具加工及びシム調整が必要です。(最小限のシムは附属しています)

またスケールは機械の軸と完全に平行でなければ正確な値を表示できませんので取付時にはダイヤルゲージによる
軸平行の確認が必須になります。
より正確な値が必要な場合は、ブロックゲージを用いて校正する必要があり、SW-3000及びSW-4000の表示装置は
パラメータ補正の機能を持っています。

フライスの横送りの場合は、スケール部及びスライド部共にテーブルの機械加工面に取り付けますからスライド部取り付け
金具は不要です。 但し、テーブル櫛刃から染み出す潤滑油がスケールに付着しない工夫が必要です。

前後送りの場合は、スケール部はそのまま鋳物肌部に取付するとY軸の軸平行が確保できません。
そのため、フラットバー等で軸平行な取付面を確保し、軸平行な取付面上にスケールを取り付けることになります。
また、スライド部はステーを介して取り付けられますから、切り粉や切削油の影響を避けるための工夫が必要になります。

旋盤への取付の場合は、Z軸はベッド側面の鋳物肌面に、X軸は往復台の機械加工面に取り付けることになりますので
フライス盤と同様に取付の工夫が必要になります。

なお、取付方法等は個別に相談をお受けしています。


リニヤスケール付属品
機械取付面の形状や寸法は様々ですので、大型の機械は別として卓上クラスの機械ではこのまま使えることは希です。
おまけ程度にお考え下さい。

・チップガード
  

・スライド部取り付け金具
 

・その他、シム、取付ボルト類


・スリムタイプ

分解能 0.005mmと0.001mmのものどちらでも手配できます。
スタンダードタイプよりも、スケール断面が幅約8mm、高さ約5mm小さく、通常こちらをお勧めしています。
ただし、1000mmを超えるスケールには対応していませんので、1000mmを超えるものはスタンダードタイプとなります。

900mm迄のスケールのスケール全長はスケールサイズ+149mm、最大測定範囲はスケールサイズ+30mm、
取付時の断面寸法は高さ61.5mm×厚さ21mm




・スタンダードタイプ

分解能 0.005mmと0.001mmのものどちらでも手配できます。
小さな機械には不向きで中型の汎用旋盤、大型の汎用フライス以外には使用実績はありません。