Lead Screw Coverの取付                             '06.12.10  masamoto

Lead Screw Cover(ミニ旋盤用)

左:伸ばした状態    右:圧縮状態

板厚0.2mmと薄いですが、竹の子バネですから、PPバンドを切って
伸ばす時は注意が必要です。
普通は、エプロン前後にそれぞれ1本、計2本組み込みますが、
チャック側のみの取り付けでもかなり改善されます。

取付は、親ネジ端の軸受けとエプロンを取り外す必要があります。
また、カバーと親ネジとの接触を防止するため、両端にサポートを
製作する必要があります。
主軸側サポート(ホルダー)の製作

大径側
1.2mm鋼板折り曲げ+鋼管
鋼板と鋼管の接合は、鋼板に小穴をあけておいて、
裏面からの栓溶接で3点固定
安物溶接機のため、溶接電流が30Aより下がらないので
下手すると、ズポッと鋼板に穴が開いたりします。
・・・・・TIG溶接機が欲しいです。

小径側
2mm鋼板+鋼管
鋼板と鋼管の接合は、鋼管を鋼板に挿入後、裏面で3ヶ所
点付け溶接



なお、鋼管は厚鋼と呼ばれる電線管で適当なサイズを見つけて使いました。
心押し台側サポート(ホルダー)の製作

大径側
2mm鋼板+鋼管
鋼板と鋼管の接合は、鋼板に小穴をあけておいて、
裏面から栓溶接で3点固定

小径側
2mm鋼板+鋼管
鋼板と鋼管の接合は、鋼管を鋼板に挿入後、裏面で3ヶ所
点付け溶接
主軸側の取付
サポートはエプロン左側を覆うカバーを兼ねています。
真鍮等切り粉が細かくなるものは平歯車に切り粉が噛み込む
といった経験は私だけではではないはずです。

機械側にM5のタップを立ててボルト1本でとめています。


心押し台側の取付

エプロンにM6のネジ穴がありますので、その穴を利用して
取り付けました。
スレッドダイヤルをお使いの方は、サポートの構造を少し
工夫する必要があるかもしれません。
ただし、C3はスピンドルの逆転ができますので、
ハーフナットの噛み合わせを外さなければ良い訳で、
スレッドダイヤル無しでもねじ切りできますので
特に問題はありません。







ブルーイングについて(余談ですが....)

     製作中のRUN 330X630NR用のサポート
サポートを黒染め風に仕上げする方法の紹介です。

鋼管にはペイントと亜鉛メッキがされていましたので、それらを切削して
鉄地肌を出し、溶接による焼けや汚れなどを磨いて、クリーナーで脱脂します。その後、ストーブの上に置き、百均で買ったSUSのボールを被せて放置、
待つこと1〜2時間で御覧の通り、見事なテンパーカラーの完成です。
ミニ旋盤用もブルーイングで仕上げても良いかもしれませんね


注意)ブルーイングは200〜400℃で鋼表面を酸化させることによって鋼表面に薄い酸化皮膜を生じさせる方法です。
この温度域で保持することは、焼きが戻ったり、青熱脆性による脆化を
伴いますので、焼き入れ部品や靱性の必要な部品には適しません。
エプロンを外すのに四苦八苦
何とか取り付けました。

親ネジと送り用の伝導軸に取付
親ネジだけでも良かったかも.....