一時は秋葉原に溢れていた超頻芭蕉扇、水冷するまでもなく、空冷でGHzで使用することができるようになるにつれ、目にすることが無くなった。
もう入手は無理かと半ば諦めていたが、MAZさんと共に訪れたCUSTOMで何とか入手することができた。 |
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接合部は、塗料を剥いでみると、銀色であり、硬いため、銀ロウあるいは銅ロウと推定される。
鉄ケースと接合している部分もあるので、銀ロウの可能性が高い。 |
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フィンは、ピッチ約2mmのアルミフィンで厚さは0.1mm程度で、エアコン等コンデンサに見られる凹凸の成形は無く、
単純なストレートフィンであるが、面積的には十分でチューブのピッチも適当。 |
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チューブは、3/8"銅管で、曲げ加工された部分のシワから推測すると、肉厚は相当に薄い。
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千鳥配管によるフィンチューブ
構造的には十分実用に足りるが、配管は上がったり、下がったりで、どの様に置けば良いのか見当がつかない。 |
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冷媒が滞ること無く流れる配置が最適と考え、どのような置き方が最適か検討してみる。
姿勢それぞれの溜まり量を計算すると、一番上の正置きが最も溜まりが少ない。 |
こんなに溜まって大丈夫なのだろうか? ウインドエアコンのコンデンサ管配列だと、全く溜まりは無いので......
ということで、他の機器についても溜まりを検討してみた。
MELCO製の冷凍機を除き、冷風機やVapochillでは基本的に溜まらない管配置となっている。
MELCO製の冷凍機は、compからコンデンサに出て、一旦compに戻り、再びコンデンサに戻る不思議な配管であり、
その部分を除けば、溜まりの量は芭蕉扇よりも少ない様である。
これは、凝縮した冷媒で冷凍機油を冷却するオイルクーラではないかと考えられる。
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結論: 使えないことは無いが、適しているとは言いにくい。
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