芭蕉扇は使えるか?    
−−−−−−−   芭蕉扇をコンデンサに転用する   −−−−−−−−


出力40Wの小型compに芭蕉扇が使えるかを検討してみた。


一時は秋葉原に溢れていた超頻芭蕉扇、水冷するまでもなく、空冷でGHzで使用することができるようになるにつれ、目にすることが無くなった。
もう入手は無理かと半ば諦めていたが、MAZさんと共に訪れたCUSTOMで何とか入手することができた。
接合部は、塗料を剥いでみると、銀色であり、硬いため、銀ロウあるいは銅ロウと推定される。
鉄ケースと接合している部分もあるので、銀ロウの可能性が高い。
フィンは、ピッチ約2mmのアルミフィンで厚さは0.1mm程度で、エアコン等コンデンサに見られる凹凸の成形は無く、
 単純なストレートフィンであるが、面積的には十分でチューブのピッチも適当。
チューブは、3/8"銅管で、曲げ加工された部分のシワから推測すると、肉厚は相当に薄い。
千鳥配管によるフィンチューブ


構造的には十分実用に足りるが、配管は上がったり、下がったりで、どの様に置けば良いのか見当がつかない。


冷媒が滞ること無く流れる配置が最適と考え、どのような置き方が最適か検討してみる。
姿勢それぞれの溜まり量を計算すると、一番上の正置きが最も溜まりが少ない。





 こんなに溜まって大丈夫なのだろうか? ウインドエアコンのコンデンサ管配列だと、全く溜まりは無いので......
 
 ということで、他の機器についても溜まりを検討してみた。
 MELCO製の冷凍機を除き、冷風機やVapochillでは基本的に溜まらない管配置となっている。
 MELCO製の冷凍機は、compからコンデンサに出て、一旦compに戻り、再びコンデンサに戻る不思議な配管であり、
 その部分を除けば、溜まりの量は芭蕉扇よりも少ない様である。
 これは、凝縮した冷媒で冷凍機油を冷却するオイルクーラではないかと考えられる。




   結論: 使えないことは無いが適しているとは言いにくい


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