masamoto特製 簡易ガス(R134a)入れキット  
  

Vapochill充填用に制作した、四万十川仕様簡易ガス入れキットを紹介します。
カーエアコン用アクセス用アダプターがあれば、カーエアコンにガス充填することも可能と思います。
なお、手順を間違えると、ガスが抜けてしまったり、空気を吸い込む等の問題を起こすことがあります。
Vapochillの場合、保証が失効し、修理等を受けられなくなる可能性があります。

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ガス:エアダスターR134a、ノズル外径6.5mmのものであれば何でも良い。

私が使用したものは、

メーカ: (株)エーゼット 
品名 : AZエアーダスター品番944


1.はじめに


(1)アクセスバルブについて

軸中心に銀色のピンがあり、それを押し込むとバルブが開き、離すとバネ力で元に戻りバルブが閉じる。

ストロークは約2mmであり、押し込みすぎると戻らなくなることもある。
その時はピンを引っ張ってやれば戻るが、もたついていると殆どのガスは抜けてしまうので要注意。
(2)簡易ガス入れキットの構造

エアダスターとアクセスバルブを結ぶアウターチューブと、それをアクセスバルブに取り付けるためのフレアナット及びアクセスバルブのムシを押すためのインナーチューブで構成され、インナーチューブの先端はムシのピンを押せるように成型してある。






アウターチューブのエアダスター側は、エアダスターノズル外径よりも僅かに大きく拡管されており、エアーダスターノズルを挿入しただけでは気密は保たれない。
(写真左)


拡管された底の部分にエアダスターノズル先端を押し付けることによって、この部分の気密が確保される。
(写真右、ノズルの白い部分の長さに注目)



この時、押し込まれたエアダスターノズルはインナーチューブを押し、インナーチューブはアクセスバルブムシ部のピンを押し、エアダスター→アウターチューブ→アクセスバルブのガス回路が開かれる。
なお、エアーダスターノズルにかかるガスの圧力は約3kgfであり、5kgf程度の力で支えておけば良く、必要以上に力を加えると、エアダスターノズル部を壊す。




2.ガス充填

(1)アクセスバルブのキャップを取り外し、システム質量を秤量し記録、compを起動させる。

(2)空気抜き
インナーチューブ及びアウターチューブ、アクセスバルブ内には空気が存在する。
これを取り除いておかないと空気も充填することになる。

・写真のようにエアダスター、簡易ガス入れキット、アクセスバルブを合わせる。
この時、フレアナットは締めない。
またエアダスターノズルも拡管部に1〜2mm程度差し込んだだけで、奥まで押し込んではならない。
(写真参照)

・そのままの状態で、エアダスターのボタンを軽く押し続け、ガスを少しずつ出し続ける。
ボタンは強く押してはならない。
冷たいガスが出て簡易ガス入れキットを冷やし、内外部に結露し、水分が混入する恐れがある。

10秒程度ガスを出したら、ガスを出しながらフレアナットを手で硬く締める。
なお、ガス注入まで常にガスは出し続けること。
(最初は主にフレアナット側からガスを漏らし、フレアナットを締めた後は、拡管部とエアダスターノズルの隙間からガスを漏らす事がポイント)


(3)ガス注入
エアダスターボタンを強く押し、ガスを漏らしながら、エアダスターノズルを拡管部底まで押し込む。
そのままの状態で数秒間も保てば、20〜30g程度は入る。
突っ込んだエアダスターノズルを戻せばアクセスバルブが閉じる。
ここで初めてエアーダスターボタンから指を離す。


(4)compを停止させ、簡易ガス入れキットを取り外す。


(5)システム質量を秤量し、注入されたガス量を計算し、秤量しながらアクセスバルブムシ部のピンを押して所要のガス量までガスを抜き、アクセスバルブキャップを締める。


秤が無い場合は、時間をかけて、ガスを抜きと冷却状態の確認を繰り返しながら、ガス量調整する。



ガス量調整時には要注意 !!

comp稼働中はアクセスバルブは触らないこと。
comp稼働中は内部が減圧されており、アクセスバルブから空気を吸い込む。






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